そんなお悩みありませんか?
この記事では、保育士と子育てとの両立が無理だった理由5選と保育士を辞めたその先についてお伝えしています。
退職するか、継続するかを考える材料になったら幸いです。
保育士辞めたい!子育てとの両立が無理すぎた理由5選
子どもの成長を傍で見守れる保育士の仕事はやりがいがありますよね。しかし、子育てやプライベートと保育士の仕事のバランスを考えると、両立することがなかなか難しいと思うことは多いのではないでしょうか。
子育て中の保育士が「保育士を辞めたい!」と思う代表的な理由をお伝えします。
①時短勤務では業務が終わらない
時短勤務であっても、担任を持つことも多いですよね。すると結局、通常勤務と変わらない業務量になることもあります。
- 日々の保育
- 連絡帳の記入
- 日誌
- 製作準備
- 行事の用意
- 保育に必要な作りもの
- ピアノの練習
時短勤務にもかかわらず、通常勤務と変わらない業務をこなすのはかなり難しく、定時時刻までに仕事が終わらないことも多いです。
子どものお迎えがあるから残業もできず、最終的には自宅に仕事を持ち帰って子どもが寝静まった深夜に作業をする子育て中の時短保育士の話はよく聞きます。
私がやりますとお伝えしても、責任感からご自身でなんとかする方は多いです。
②時短勤務の減給がえぐい
私が勤務していたとある私立の認可保育園の例を紹介します。
産休前の給与形態(例)
基本給 | 15万円 |
シフト手当 | 3万円 |
特殊技能手当(はっきりとした名称は忘れた) | 2万円 |
合計 | 20万円 |
この金額に残業代が加わったのが総額のお給料になります。
育休復帰後に時短・固定勤務(6時間)で働いたときの給与形態(例)
基本給(8時間勤務→6時間) | 11,25万円 |
シフト手当 | 0 |
特殊技能手当 | 2万円 |
合計 | 13,25万円 |
基本給が15万円でしたが、8時間勤務から6時間勤務になったことで、産前の給与の75%の基本給に減額され基本給が11,25万円となります。
加えて、時間固定勤務になるので、シフト手当も残業もなくなり、給与の合計金額は13万円ちょっとまで減ってしまうのです。ここから、社会保険が引かれ、保育料を支払う。子育てと保育士の仕事を両立するために忙しい毎日を過ごしているのに、金銭的に好転していかない状況はストレスがかかります。
③時短勤務制度が整っていない/3歳の壁にぶつかる
時短勤務制度が3歳で終わる保育園はまだまだ多いです。すると、子どもが3歳になったタイミングをひとつの区切りとして、フルタイムの働き方になります。
そこで、ぶつかる壁が3歳の壁。
3歳になったばかりの子どもは誕生日によりますが、ほとんどがまだ2歳児クラス。まだまだ小さい我が子をフルタイムで働くために長時間預けて、よその子どものお世話をするために保育士として働くことが耐えられない人もいます。
保育士として働いている以上、フルタイムでの勤務になったことでシフト対応する必要も出てくるでしょう。早番や遅番の時にパートナーや祖父母に子どもの送迎をお願いできる場合はなんとかなりますが、ワンオペの場合はここで詰みます。
早番で7時に職場出勤なのに、子どもが通う保育園の開園時間が7時から。
遅番で19時まで勤務なのに、子どもが通う保育園は19時で閉まる。
このような問題にぶつかり「もう保育士辞めたい。時間的に無理!」と辞めていく人も少なくありません。
④職場から理解を得られない/人間関係が悪い
保育士は基本的に女性社会です。一度人間関係が崩れると、長期間に渡って影響することがあります。
子育て中の保育士は、どうしても突発的な欠勤・早退・遅刻が起きてしまうもの。その度に心を尽くして謝罪と感謝の気持ちを職場に伝えても、時には人間関係にヒビが入り、居心地が悪くなってしまうこともあります。
保育士の退職理由で最も多いのは「職場の人間関係」で全体の30%以上を占めています。
⑤体力的にもう無理…!
保育士の仕事は、子どもを相手にする仕事のため、抱っこしたりしゃがんだり走ったり…と体力が必要なハードな仕事です。
その上、子育て中の保育士は、仕事以外の時間も子育てをしていて体力を使います。
体力の残高がゼロ!むしろマイナス!と限界を感じて「辞めたい」保育士も多いです。
保育士辞めたい!そう思ったときに考えること
子育て中の保育士が保育士を辞めたいと思ったとき、突発的に退職することはおすすめしません。辞めたいと思ったときに考えてほしいことがありますので、お伝えします。
まずは自分の気持ちと向き合う
「保育士辞めたい!」「じゃあ、今月で辞めよう!」と勢いで辞めてしまっても、後悔すると思いますのでおすすめしません。
まず、どうして「保育士辞めたい」と思うのか考えてみましょう。
- 職場の環境
- 自分の家族の問題
- 仕事内容
- 金銭的な問題
理由をはっきりさせることで、転職する、働き方を変える、専業主婦になるなどの選択肢を取ることができます。
どうして辞めたいと思うかを曖昧にして、なんとなく次のステップを選んでしまった場合、より悪い環境に転職してしまったり、同じ辞めたい気持ちを再度抱えることになってしまうこともあります。
保育士を辞めたいのかを考える
理由がはっきりしたところで、次は「保育士という職業自体を辞めたいのか」考えましょう。
中には、
- 職場環境が今の自分に合っていないだけで、保育士自体は続けたい場合
- 経済的な理由で専業主婦の選択肢は取れない場合
などもありますよね。
ここが明確になることで、次のステップに進むことができます。妥協せず、じっくり考えてください。今働いている保育園を退職してからの先には5つの選択肢があります。
- 保育士として別の保育園に転職
- 保育士を活かせる別の施設に転職(乳児院、児童館、ベビーシッターなど)
- 異業種に転職
- 働き方の変更
- 退職
などがあると思います。
①保育士として別の保育園で働く
今勤務している保育園に不満があるけど、保育士として仕事を続けていきたい人もいると思います。
そんな人は、別の保育園に転職することを検討するとよいでしょう。
保育園といっても、小規模から大規模、理念、待遇、会社か社会福祉法人かでまったく違います。自分に合った職場を探しましょう。
②保育士を活かせる別の施設に転職(乳児院、児童館、ベビーシッターなど)
保育園勤務ではなく、別の施設に転職する方法もあります。
- 乳児院
- 児童養護施設
- 児童館
- 子育て支援センター
- ベビーシッター
などが代表的な働き先です。
施設を変えるだけで、働き方も待遇もがらりと変わります。
あなたに合った働き方ができる施設を探してみてください。
③異業種に転職
保育士自体を辞めたい人は異業種への転職を視野にいれてもいいかもしれません。子育てとの両立に悩んで異業種に転職をするのであれば、在宅ワークがおすすめです。
「え、私にできるの?」と思うかもしれませんが、保育士として働いてきた日々のすべては無駄ではなく、活かせるポイントがたくさんあります。
実際に私は、家族との時間を大事にするために保育士から在宅ワーカーとしてWebライターとSNS運用のサポートをしています。ライター業では、保育士時代に大量に書いた連絡帳・日誌・書類で培った文章作成能力が活かされていますし、SNS運用サポートは今までサポートしていた対象が子どもからSNSになったイメージ。共通していることもあると感じます。
在宅ワークを実現するために私はオンラインスクールで学びました。独学でも在宅ワークを実現することは可能ですが、最短で実現したかったためスクールに入ることを選びました。
④働き方の変更
常勤として働いている場合は、ほとんどが担任を持って責任ある仕事をしていると思います。雇用形態を常勤からパートやアルバイトに変更することで、担任から副担任になったり、フリー保育士になることで今の状況が好転するかもしれません。
特に子育てとの両立に悩まれている方には。働き方の変更はおすすめの選択肢です。
保育園によりますが、子育てで手一杯の期間はパート勤務で、落ち着いたタイミングで常勤保育士に戻ることができる制度もあるようなので、一度主任や園長に相談をしてみてもよいでしょう。
職場環境に不満がないのであれば、雇用形態を変更して慣れている保育園で働き続けることが子育て中の保育士に一番負担がかからないのではないでしょうか。
⑤退職する
退職するという選択肢もあります。
保育園で働いていているからこそ「よそのお子さんのお世話をするなら、自分の子どものお世話がしたい!」と思う保育士もいると思います。
「自分が辞めたら保育園が回らなくなるのでは」と思うかもしれませんが、ご自身のお子さんの子育てができるのは今だけです。
保育士を辞めても特に経済状況に問題がない場合は、退職し、ご自身のお子さんの子育てを思い切り楽しむ選択肢もありです!!!
まとめ
保育士の仕事と子育ての両立が無理すぎて辞めたい理由5つとその先の選択肢についてお伝えしました。
保育士の仕事をしながらの子育てはさまざまな葛藤があるかと思います。
ご自身に合った働き方ができるといいですね。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。